TORIDE勉強会|手を動かしながら、頭も動かす。


今回のTORIDE勉強会は、いつもとは少し違うテーマ。
「臨床推論」について、みんなで考えました。
身体の一つひとつの場所について理解すること。
筋肉を触れること。
身体を動かし、その反応を感じ取ること。
もちろん、どれも臨床家にとって大切な技術です。
でも実際にお客様を目の前にしたときには、それだけでは足りません。
「この方の身体に、今何が起きているんだろう?」
局所で起きていることを確認しながら、それを身体全体としてどう解釈するのか。
そして、得られた情報から何を考え、どんな施術につなげていくのか。
私たちは、技術屋であると同時に、分析官でもなければならないと思っています。
その入口になるのが、問診です。
「どこが痛いですか?」
「いつ頃からですか?」
「どんなときに困りますか?」
「何をすると楽になりますか?」
お客様からいただく一つひとつの言葉には、身体を考えていくための大切な情報が含まれています。
ただお話を聞くのではなく、その情報を整理しながら、
「もしかしたら、ここが関係しているのかな」
「それなら、ここを確認してみよう」
と考え、実際の身体へつなげていきます。
でも、ここで忘れてはいけないことがあります。
どれだけ情報を集めても。
どれだけ分析しても。
どれだけ知識を持っていても。
目の前のお客様に、実際に何が起きているのか。その「現象」を忘れてはいけません。
姿勢はどうなっている?
触れたとき、身体はどう反応した?
動いてもらったら、何が変わった?
お客様自身は、どう感じている?
問診や知識から立てた仮説と、実際に目の前で起きていることが違うかもしれません。
だったら、また考え直せばいい。
自分たちの考えに、お客様を当てはめない。
私たちが考えたことを証明するために身体を見るのではなく、目の前で起きていることを受け取りながら、考え続ける。
それも臨床推論の大切なところだと思っています。
だから、
問診をする。
評価をする。
考える。
施術する。
そんなふうに、一つひとつを切り離して考えることはできません。
話を聞きながら考える。
触れながら考える。
動かしながら、目の前の現象を確認する。
そして、その反応からまた考える。
手を動かしながら、頭も動かし続ける。
お客様と関わっている時間、そのすべてが臨床推論なのかもしれません。
だから臨床って、難しいです。
教科書に書いてある正解を覚えれば終わり、ではありません。
目の前の人が変われば、考えることも変わる。
昨日うまくいったことが、今日のお客様にもそのまま当てはまるとは限らない。
だから、また考える。
また触る。
また確かめる。
難しい。
でも、
だからこそ、面白い^^
目の前のお客様をもっと知りたい。
なぜこうなっているのかを考えたい。
そして、その人にとって少しでも良い変化につなげたい。
そのために、手も頭も動かし続ける。
これが、理学療法士という仕事の醍醐味なのかもしれません。
TORIDE勉強会は、技術を増やすだけの場所ではありません。
一緒に身体を見て、一緒に考えて、ときには「分からない」と言いながら、また身体に触れてみる。
そんな時間を、これからも大切にしていきたいと思います😊




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